早稲田女子学生のつぶやき

普通の女子大学生です。大学に通って周りの友人や環境、趣味などを通して考えたことを発信しているだけです。

【大学生の日常】なぜ漢気じゃんけんは好まれるのか?

 

大学生の漢気じゃんけんについて

私の周りの大学生は本当に漢気じゃんけんが好き。

漢気じゃんけんとは、

テレビのバラエティー番組で広まった金額負担者を決める方法であり、

ある商品や発生した代金に対し

じゃんけんで勝った者が「漢気」ある者として支払う仕組みのこと。

 

私自身もよく言い出して始めたことがあるけど、

そもそもなんでこの漢気じゃんけんが

大学生を中心とした若者に流行しているのだろう。

 

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今回はこれをお題に考えてみたい。

 

まず詳細に分解し、

①じゃんけんという遊びが選ばれる観点

と、

②賭けが好まれる観点

に分けて考えていく

 

①じゃんけんという方法の魅力

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じゃんけんが選ばれる観点については、

 

1、ルールの知見による格差がない

誰でも平等に、運だけが構成要素という環境下において参加者全員が同じスタートラインで楽しめるからであると考える

 

2、スピードでできる

準備もない(必要なのは片手のみ)、待ち時間というものが極度に小さくする傾向のある現代において、手軽に、かつすぐできる遊びほど魅力的なものはないのであろう

 

このように、人々のあいだで壁がなく、かつ何の準備も必要ないストレスフリーなじゃんけんが多くのニーズがあるのは納得できる。

 

②賭けごとが好まれる傾向

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続いて漢気じゃんけんは主に金銭が関わってくことが普通であり、

場合によっては参加者全員分の代金を背負うという大きなリスクがある点で

賭けの要素もあるため、ここについて言及したい。

 

 

学生になり自分で自由に稼ぐことが柔軟にできるようになることで、

金銭の管理を自分で行うため、ある程度の支出も管理できることが金銭的な取引の増加がみられると考える

 

かつ家族や仕事がなく自分のためだけに生きれる大学生が、お金をその場での楽しみを得るため、つまりエンターテインメントを目的として使うことも妥当であろう。

 

また大学生という人生のモラトリアム環境下で、

もっと楽に多額の金額を稼ぎたいという欲求が、

「少しのリスクを負ってでも」という賭けの方へ誘導しているのではないのだろうか。

 

 

漢気じゃんけんが好まれるのも、そういった楽に、金額を稼ぐ(この場合はコストカット)ことを目的として、万が一のリスクを背負ってでも行うことが多いのではないだろうか。

 

 

もしかして大学生は賭けを行う傾向が強い学生の方が漢気じゃんけんなどという

リスクテイキング行動も多いのでは、と調べたところ

どんぴしゃ以下のような文献も発見。

 

大学 生 に お け る ギ ャ ン ブル 経験 と リス ク テ イ キ ン グ行 動
の 関係 2005

菅 佐原 洋(常磐大学人 間科 学部)

http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_10634574_po_ART0010572814.pdf?contentNo=1&alternativeNo=

 

 

まあ遊びだし少額だから楽しいんだろうけどギャンブルチックな要素があることも

頭に入れていかないとヒートアップして大変だなあと

エンターテインメント性がある点で、どんな平凡な事象にも面白みを付け足せる

人達には毎度すごいなあと思うこともある

 

 

ちなみに

1.明らかに男子の方が多い。

私は女子だけど女子の中ではまずない。

 

2.早大生あるある「光浴びたい!!」欲も関係してると思う

他大の方が堅実

周辺の油そばとか早稲田魂、情熱、やらの感情ベースが善しとされがちな早稲田で、

お題決めでさえも熱く勝負で!!みたいなテンションで始めることが多い。

なんなら勝者も結構日の光浴びれて嬉しそうなことが多い。(自分でストーリー挙げてる)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【美術館めぐり】ムンク展ー魂の叫びー

 

そのあまりにも印象的である故に多用され、有名な絵画が東京にやってくることは

個人的にはかなりのビックニュースだったので。

 

ムンク展ー魂の叫びー

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munch2018.jp/gallery/ 

 

理由の通り、正直「叫び」以外には興味関心がなかったために、

ムンクの生涯と共に流れる展覧会の構図は退屈に思われた。

 

とはいえ画家にしては珍しいといえるほど多くの自画像を作品の中心とし、

カメラのシャッターを自身に向け続けた彼の考えにみるみる関心を寄せるように。

 

彼曰く、「私は見えるものを書くのではなく、見るものを描くのである」だそう。

この意味を解釈しようと辺りの作品をめぐりながら考えた故、どうやら彼の人生に取り巻いた家族、死、愛に関わって、作品対象における重要な視点があると捉えた。

 

それは、彼は単に目に見えた風景、人物をそのまま書き写すのではなく、その人物の内面に隠された苦悩、不安、悩みを、風景と混合させながら一つの作品に仕上げるということである。

その根拠として、彼は「ただ編み物をする女は描いてはならない、奥に潜んだ感情を持つ、いきいきとした人間を描くのだ」(記憶なので意訳)

とも言い放ち、表面上でなく深層の心情に迫っていく姿勢がうかがえる。

 

お待ちかねの「叫び」

彼が語る視点に沿い本作品も、ムンク自身の心情を風景と溶かし合わせながら見事に表現したものとなっている。

 

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ー私は2人の友人と歩道を歩いていた。太陽は沈みかけていた。突然、空が血の赤色に変わった。私は立ち止まり、酷い疲れを感じて柵に寄り掛かった。それは炎の舌と血とが青黒いフィヨルドと町並みに被さるようであった。

友人は歩き続けたが、私はそこに立ち尽くしたまま不安に震え、戦っていた。そして私は、自然を貫く果てしない叫びを聴いたー

北欧に広がるフィヨルドが、その果てへ広がる日没も含め、

鮮やかで多彩なスケッチと大きくゆがむムンク本人によって

限りない不安を表すイメージに変容させている。

 

このように、背景をも心情の表現と混ぜ合わせ、彼の軸である、人々の内面の揺らぎを描いた作品が「生命のフリーズ」として以後連作されるようになる。

 

 

最後にひとこと

歴史絵画や風景画と違ってムンクの人間の心情に重きを置いた抽象作品の数々は、

心という現代にも通ずる感覚なので時代を超えて共鳴しやすいのでは?

より深いムンク自身の心情を読むにはもっと当時の環境や歴史について学ばないとなと痛感しました。

 

 

 

アートビジネスの教科書 まとめと感想2/2

NewsPicksより

アートビジネスの教科書

まとめと感想2/2

 

【第4回】

遠山正道

僕が「アートの新しい流通」を作る理由

 

マーケットインではなく、プロダクトアウト

①市場が求めているという理由だと脆いものになりえ、上手くいかない理由を外のせいにする

人生100年時代には1人1人が内面を見つめ思考し、価値を発揮する必要性がある

 

世界の言語化されていない9割と見つめる

アートは見えていない9割に目を凝らし、気づきを与えてくれる可能性がある

 

日常に作品を潜らせる

インスタレーションの流動化

ミュージアムを日常に、生活に溶け込ませ「アートの自律化」を目指す

②アートの評価経済を作る

アートの敷居をさげることで「アートの民主化」を目指す

 

【第5回】

アートメディアの役割

①アートシーンでいま起きている事象を社会に伝える、情報提供やジャーナリズムとしての役割

展覧会情報をはじめ、アーティストやギャラリーの情報を把握するためのもの

②アートの価値や歴史をつくっていくための役割

アート作品の社会的・歴史的価値を言語化することでパブリックなものにしていく

 

課題

・アート作品の際限なき広がり

→美術史の中にはおさめられず、多角的な検討による総合的な判断が必要となった

・メディアの爆発的な増加

→どのように作品の評価をすべきかが不透明に(逆に多くの人々の評価が作品の価値をつくりあげていくことにもつながっていく)

 

【第6回】

サザビーズのオークション

日本の作品が再び注目される理由

 

オークション現場のいま

・市場のパイが肥大化

→現代美術の発展により若い人の流入

・クレバーなコレクターが増加

中国でのオークションでは、高騰した中国美術の作品よりも割安な西洋やアジアの作品が注目されるようになるなど、冷静な判断がされるようになってきた

 

【第7回】

ブロックチェーンが果たす「アートの民主化

 

分散的な時代における、中央集権的なアート市場の変化の必要性

未だ権威がトップ層にとどまるアート市場を、民主化していくべきである

・アート作品を多数決ではなく、長い目で見た評価に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アートビジネスの教科書 感想1/2

NewsPicksより掲載

「アートビジネスの教科書」全8回まとめと感想

 

【予告編】

教養として求められている現代アートの歴史をおさらいし、アート業界を超える各方面からの動向を深堀している。

 

・実は「アート展覧会好き」の国民と知られる日本人

①2017年1日当たりの観客動員数ベスト5のうち3つが日本の美術館であった(世界の人気展覧会より)

②チームラボ・ボーダレスや「ミラクル・エッシャー展」の人気

 

・各方向からのアート熱の高まり

ビジネスパーソン

②アート愛好者

 

・作品の価値を決めるプレーヤーの存在

画廊、オークション会社、ミュージアム、メディア

 

【第1回】

現代、アートがその業界で終始するのではなく、ビジネスの観点からも重視されるのは、ビジネスにはアートとサイエンスのバランスが必要だからである。

 

①正解のコモディティ化を脱するための創造力の必要性

不安定で予測のできない世の中であるにもかかわらず、論理的な情報処理スキルが世の中で慢性化した結果、誰もが同じ答えにたどり着くようになった

 

②自由になるためのリベラルアーツ

アートを深めることで組織や企業から束縛という固定概念にとって侵害されないための自己の信念をもつ

 

③アートとサイエンスの相関性

パターン認識からの解放による多様な視野や複雑な対象の言語化の実現はサイエンスへの効果も期待できる。

 

 

コンサルタントの市場は伸びているものの、1人1人に対する価値は下がっているのは情報処理能力の慢性化であり、ここからの差別化として創造力が必要になるのは一理ある。ただ必ずしもアートで解決する問題化は明確でなく、アートを対象としたときにどの観点からどのように感じるかはその人が持つ感受性にもよるのではないか。その点からはアートをただ展示するのではなく、その説明の言語化も必要

 

【第2回】

現代アートの歴史と読み解き方

現代アート

現代社会の情勢や問題を反映し、美術史や社会への批評性を感じさせる作品

 

アメリカの文化的覇権の掌握が現代アートの発展に大きく関与

①歴史的権威があったヨーロッパや中国が文化・芸術の覇権も握っていたことに着目し、経済的覇権だけでなく文化的な覇権の掌握を目指す

第二次世界大戦でヨーロッパが荒廃したことと、抽象表現主義の画家が活躍したことが本格的にアメリカがアートの中心であるという認識を浸透させることにつながった

 

現在はヨーロッパも負けじと覇権を取り戻す動きが活発化しているのと同時に、中国も急伸している

 

【第3回】

 画廊(ギャラリー)はアートの価格をどう決めているのか

画廊:アート作品の最初の買い手となり、市場へ流通させる役目を持つ

(それを担う人々をギャラリストという)

 

絵画の市場にはアーティストと商品という2つのカテゴリーがある

①プライマリー・マーケット

ギャラリストが扱ってきた美術史の流れに沿うようなアーティストを扱っていくことが重要である

 

セカンダリー・マーケット

価格設定が重要である

…安すぎるとアーティストの制作の継続ができなくなるため

 高すぎると結局値下げされ購入済みの客からの不満がでるため